

従来困難であった微小領域での作業を可能とするマイクロマシンの応用先に、低浸襲医療(患者への負担が軽減された医療)が
考えられます。低侵襲医療において生体内をワイヤレス駆動、制御可能な時期マイクロマシンは魅力的なものといえます。
私たちは18Gの注射針の内径(0.9mm)以下であるマシンを製作し、生体内の体液、血液中を移動環境とした上で、
液体内でのマシンの泳動特性解析、実験を行っています。
協力:東北大学流体科学研究所
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動画:三次元流体解析
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カテーテルを利用した脳血管内治療は、従来の開頭手術に代わる治療法として注目されています。しかし、枝分かれの多い
血管内に医師の押し込みだけでカテーテルが挿入されるため、血管の形状や医師の技術などにより、医療事故が生じたり、
目的の部位まで 到達できない場合があります。
そのため、私たちはカテーテルを牽引できるような磁気マイクロマシンを試作しています
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動画:ワイヤを牽引するマイクロマシン
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ガン組織の低侵襲な治療方法としてハイパーサーミア(温熱治療)があります。
ソフトヒーティング素子(ハイパーサーミア法の一種で用いられる素子)と磁気マイクロマシンを組み合わせることで、
手術困難な場所に腫瘍ができた場合にも効果的であり、新しいガン治療法が実現されると考えられています。
そのため、生体組織内を移動するマイクロマシンの開発が求められています。現在はカンテンおよび筋肉中を移動する
マシンを基礎として、肝臓内駆動型マイクロマシンを試作しています。
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動画:ウシの肝臓内を進むマイクロマシン
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カプセル型内視鏡は、近年増加傾向にある大腸ガン等の早期発見手段として期待されています。
しかし、推進機構を持たず消化管の蠕動運動で受動的に移動するので、病変を見逃す可能性があります。
そこで、私たちはワイヤレスで3次元方向制御が可能なカプセル型磁気マイクロマシンの研究を進めています。
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動画:ブタの大腸内を進む磁気マイクロマシン
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